Akon
エイコン(歌手/プロデューサー)


Akon 2009年1月、エイコンがドイツのディ・ヴェルト紙のジャーナリスト、ミヒャエル・ピルツとのインタビューに応じ、マイケルとの共演や近況などについて語った。


−あなたの最新作「Freedom」には、マイケル・ジャクソンとレコーディングしたと大々的に言っていた「Hold My Hand」のタイトルが見当たりませんが。

Akon でもその曲は知ってるんだろう?

−ええ。

Akon どこで知った?

−ネットでダウンロードしました。

Akon ほらね。だから僕の新作には入っていないんだ。1500万回もダウンロードされたんだよ。しかもタダで。もうみんなあの曲を持っている。この期に及んで「Hold My Hand」を出したとしても無責任だ。あれはマイケルの、久々の復帰作になるはずだった。きちんとした形で出す必要があった。中途半端じゃなく、ドカーンとね。代わりに僕らは、また違った形でマイケルの復帰を飾ろうと決めたんだ。もしかすると、彼自身のニューアルバムでね。「Hold My Hand」は世界中への贈り物だと思ってくれ。

−どうしてマイケルと共演する事になったのですか?

Akon 僕に最も影響を与えてくれたアーティストと仕事をするのは、人生最高の経験だったよ。彼は、全ての後進に影響を及ぼしている。僕は彼と一緒にいて、彼の人となりを見た。彼の考え方を感じた。彼は凄いぜ!あらゆる物を超越している。

−どうやって共演を?

Akon マイケルの身の回りの世話をしているピーター・ロペスに問い合わせたんだ。彼が言うにはマイケルは長い事、音楽の構想を練っている、と。僕は冗談で、僕も仲間に入れてくれよと言った。すると彼は本当にマイケルと連絡を取ったんだ。まるで信じられなかったよ。夢だよ。それより、何故マイケルを悪いイメージが取り巻いているのかが分からない。

−ここしばらく、彼のアーティストとしての話を耳にしていません。代わりに報じられてきたのは不可解な行動ばかりです。こうなってくると、皆が皆このアーティストをリスペクトしているという訳ではないでしょう。

Akon みんな彼と話したのか?彼と親しくしたのか?マイケルはいつだってゴーストのような存在だった。誰も彼には触れられない。彼は守られているんだ。誰も彼には近づけない。思うに、これが多くの人々に不信感を抱かせたんだろう。80年代の彼は本当に凄かったからこそ、姿をくらますしか方法がなかったんだ。みんなが彼を見たがるけど、誰も見る事はできない。写真だけ。でも写真も人をだます。長い間、僕の世代の多くにとっては、彼は非現実的な存在だった。そんな状況を僕は変えたい。

−あなたがアメリカでマイケルと一緒に映画を観に行った時、ジロジロと見られたそうですね。彼はパジャマを着ていたそうですが。

Akon くだらない。ネット上のたわごとだよ。

−音楽をレコーディングするのに、同じ部屋に入る必要はありませんよね。

Akon 僕はマイケルと同じ部屋にいたよ。スタジオでは隣り同士に座って仕事をした。彼が曲を書き、僕がプロデュースした。サイド・バイ・サイドだよ。

−子供の頃、どうやってマイケルの音楽を知りましたか?「Thriller」で?

Akon そうだね。みんな同じ時期にマイケルを好きになったね。彼が「Beat It」を歌い、ムーンウォークをした頃だ。みんな突然あんな動きをするようになったよ。みんな彼みたいになりたかったんだ。彼のビデオは、まるで映画だった。マイケルマニア現象だよ。彼が80年代末に活動を一時停止する前の話。

−現在の彼の健康状態は?

Akon あぁ、彼の体調は驚くほどいいよ。メチャメチャ健康。誰よりも健康。本当に驚いたよ。ワオ、って感じで。彼のような人間もいるのか、ってね。あれほど完璧な人間にお目にかかれる権利を得た事はなかった。とても慎ましやかで、しっかりした人なんだ。

−でも彼は変人です。

Akon 何を言ってんだよ!全然違うよ。違う、違う、違う。そこが問題なんだ。彼はクレイジーでもなければ、おかしな人間でもない。ただ単に彼は、誰よりもはるかに高い位置に立っているだけなんだ。僕が許可されたように、もっと多くの人々が彼と会えたらいいんだけど。

−彼は実際、今はどこに住んでいるのですか?

Akon 知らないよ。知ってたとしても教えないよ。

−あなたは「Hold My Hand」を1曲レコーディングしただけですか?

Akon そう、1曲だけ。あぁ、あの曲が好きだったのに。

−マイケルのニューアルバムについて何か知っていますか?様々な噂がありますが。

Akon 決定事項は彼自身が下しているよ。彼はクリエイター。クリエイティヴである事をやめられないんだ。

−ジャーメインが最近、ジャクソン・ファイヴの復活計画について語りました。それはマイケルにとって良い事なのでしょうか?

Akon そうだね、そうなったら凄いよ。彼らは別に新しい事をしなくてもいい。彼らがどれほど伝説の存在だったかを、みんなに思い出させるだけでいい。あのジャクソン・ファイヴだぜ!僕も復活を祝いたいよ。でも新曲を出して復活するのは無意味だ。

−何故マイケルは他の人よりもエイコンを気に入ったと思います?

Akon 僕らは多くの点で共通している。同じバックグラウンドがあるんだ。

−どんなバックグラウンドが?

Akon アフリカでマイケル・ジャクソンは、言ってみれば神のような存在だった。僕はアフリカ出身だし、オバマもアフリカ系だ。アフリカこそが僕らのつながり。今や現地では、僕も彼ぐらいに有名だよ。オバマのように、僕らは両方の大陸を代表している。僕ら3人とも、多くの点で共通しているよ。

−もはやマイケルだけが、いわゆる黒人ではありませんが。

Akon やめてくれ!あれには医学的な理由があるんだ。文化的な理由ではない。

−今やあなた自身がプリンス・オブ・ポップの気分でしょうね。

Akon 真剣にアーティストをやっている者なら誰でも、史上最高のアーティストになりたいものだ。それこそ、僕が願ってやまないところでもある。でも僕は自由に外出もしたいし、誰にも邪魔されずに映画にも行きたいし、普通の人間でいたい。僕は自由だから。

−しかしマイケルは自由ではありません。

Akon いや、彼は間違いなく自由だよ!少なくとも精神的には。肉体的にはそうじゃないけど。基本的に彼はこれ以上どこへも行けないんだ。彼は大物すぎるからね。


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